読み終わって、しばらくはこの物語の世界から抜け出せないでいました。
とても緊張して、一文字も見落とさないように注意深く読んでいたからだと思います。
それほど、引き込まれる物語でした。
孤児で14歳の少年クラバートは、夢のお告げで製粉所で働く事になります。
そこは親方が魔法使いで、12人の職人たちは親方から魔法を学びます。
クラバートが信頼していた職人頭が死んでしまいます。
それは、誰の仕業なのか、物語が進んでいくとどんどんと明かされていきます。
クラバートの本当の味方はだれなのか、クラバートはどうなってしまうのか、最後までどきどきの連続でした。
クラバートのために自分の命も惜しまない人物に、心がうたれました。
高学年以上、中高生でも楽しめる本です。
「千と千尋の神隠し」にインスピレーションをあたえたとも言われています。
十代の子どもが、社会で成長していく物語でもあります。