ペローによる民話集に収められている物語ですが、
チャイコフスキーのバレエで有名ですね。
同様の民話はグリムも伝えていますが、そちらはホフマンの『ねむりひめ』がおすすめです。
でも、バレエ作品として堪能するなら、この絵本でしょう。
さながらバレエの舞台を観るような構成になっています。
フランスのフロレスタン王のもとで生まれたオーロラ姫は、
洗礼式で悪の精から呪いをかけられます。
16歳での死、という呪いは、リラの精の必死のフォローで100年の眠りになります。
呪いが解けるくだりまでは、民話と同じですが、
バレエでは結婚式の様子が華やかに展開するので、
そのあたりもきちんと描かれているのが嬉しいです。
様々に繰り広げられる踊りの場面は、そのメロディーも表現されていて、
読み聞かせで使うなら、ちゃんとそこのメロディーを覚えて正確な音程で読みたいと思いました。(私のこだわり:笑)
家にもCD(なぜか夫がいろんなバージョンを所有しています)があって、何度も聞いていますが、
きちんと復習しなくちゃ、と気が引き締まる想いです。
ともあれ、バレエ作品を満喫した読後感でした。