ルーシーおばさんの家で暮らすロージー、リリー、テスはいとこ同士です。
私は主人公がいつも何歳か?何年生か?ということを気にかけて読んでいるのですが、
この三人の女の子たちは、9歳です。
だからその年齢の前後の子どもが読んだら親近感がわきそうな内容かもしれません。
うちの場合は読み聞かせなので、男の子の息子も聞いてくれましたが、表紙がまるでドールハウスのようなかわいい表紙なので、女の子が手にとる確率が高そうな本だと思います。
三人はクッキー屋さんを始めます。
三人の少女たちはそれぞれ性格が異なりますが、おしゃまであったり、素直であったりと、周りの大人たちを自分の生活の中に引きこんでしまうようなところがあります。
この中でもいいなと思ったエピソードは、息子が先に死んでしまって誰も誕生日のお祝いをすることがない90歳のおばあちゃんを祝ってあげる場面です。
雑貨が好きだったり、小さいもの、かわいいものが好きというお子さんから大人が読んだら、この世界にぴったり浸れそうな作品だと思います。
児童書タイプで、児童書で洋物だと敬遠されてしまうのか?あまりよく読まれていない作品のように思えたので、今回紹介しました。
頁数は60頁程度で絵もふんだんなので、低学年のお子さんの一人読みにもよさそうだと思います。