皇后美智子様がお書きになったお話。小さな女の子は、ご幼少の頃の紀宮様でしょうか。紀宮様(「わたし」)の純粋で豊かな感性にも心を打たれますが、子どもの何気ない一言にも感銘を受け、それをずっと大切にされていた皇后の御心の貴さにも、親として学ぶべき点をたくさん見出します。
私たちも家族で頻繁に山登りに出かけます。山歩き、と言ったほうがいいかもしれませんが、時に、娘の小さな手を引きながら、また、遠く前方を歩いていく娘の後姿を見つめながら、娘の成長を肌で感じ、親子のかけがえのない時間を楽しむひととき。私も皇后のように、子どもの言葉に耳を傾け、子どもの心に共鳴できる親になりたいな、と思いました。
そして、子どもには、「わたし」のように、目には見えないものや思いに支えられている、という心強さや安心感を常に心の中で感じながら、山登りだけでなく、様々なことに果敢にチャレンジしていってほしいと願っています。