2歳10ヶ月の息子に読んでやりました。表紙に野菜の輪切りがあったので、野菜の話かとおもったのですが、とても芸術的というか創造力を働かせるお話です。特に目立ったストーリーというのはなく、作者の芸術的センスを苦心してちぎったり輪切りにしたものが、なにかに見えるよねというところからなんとなく絵本的展開を作った感じ。なんとなくストーリーらしいものにも見えるけれど、読み終わってそのストーリーを言葉に出してあげられるものはなく、ただインプレッションとして残ってくれればという類のもの。
ちょっと芸術的センスにかける親子なので、この本の意図は分かりづらく、イマイチだね、で終わってしまいました。あえていうなら、輪切りにされた野菜や果物をみた息子が「キウィ!」などと喜んでいるところが救われたところ?
概念的というか抽象的なので、個人的にはあまりオススメしません。ただ、野菜や果物の輪切りがでてくるので(ほんの数ページですが)それを見せて創造力を高めるのもひとつの見方かもしれません。