『The EMPTY Stocking』が原題。
クリスマス本なのに、この題名はかなりショッキングですね。
イングランドの7歳の双子姉妹のクリスマスストーリーです。
サムはお下げ髪の良い子ちゃん、グッド・ガール、
チャーリーは頬にフォーク形の傷のあるいたずらっ子。
クリスマス・イブの夜、サンタさんは一計を案じます。
チャーリーのいたずらへの厳しさも必要、と、
チャーリーのくつしたを空っぽのままにすることにしたのです!
ところが、双子ゆえの勘違いで、サムのくつしたは空っぽ、
チャーリーのくつしたはいっぱい、に。
そして、先に目を覚ました、いたずらっ子チャーリーのした行動が実に健気です。
良い子、グッド・ガールの基準について考えさせられます。
小学校のおはなし会で読みましたが、高学年の児童たちもストーリーに引き込まれていました。
イギリスの脚本家・映画監督による異色の作品。
さすがに、感動のツボが押さえられています。
登場人物たちのそれぞれの細やかな心理が見事に描かれていると思います。
サンタさんなんて、の年齢の子どもたちにもぜひ読んでほしいです。