とても普通のおはなしです。
あまり大きな盛り上がりがあるわけでもありませんが、日常の中のちょっとしたハッピーな出来事をこの作家・リンドグレーンは、とっても優しい形で見せてくれるなぁと、改めて感じました。
ぺーテルはお兄ちゃん。7歳で小学校に通ってます。
妹のレーナはまだ、5歳。ペーテルのように学校に行きたいと夢見ています。この学校にあこがれている妹をある日、ペーテルが学校に連れて行ってあげるお話です。
1つ1つの小さなエピソードの中に兄妹のきょうだい愛を感じます。
クラスの担任の先生の対応も、子どもたちを優しく見守っている感じが伝わってきてよかったです。きっと、こういう単にだったからペーテルもレーナを「学校に連れてきてあげよう」と、行動に移せたのだと思いました。
絵は「ロッタちゃん」シリーズのヴィークランドで、リンドグレーンの物語にとてもイメージがあっていて、この絵本の世界を堪能できました。
このお話には前編があって『ぼくもおにいちゃんになりたいな』です。
小学校へ上がるじきのお子さんたちや、小学校にきょうだいがいる下の子たちに読んであげたい1冊です。