佐藤さとるさんの作品、子どものころから好きなのですが、まだ読んでいない作品でした。
あとがきによると、「茶色の小びん」という曲に触発されてできたのだとか。
身近にある何でもないものを動かしてファンタジーの世界を構築するのがうまい作家さんだなといつも思って読んでいます。
身近にあるもので空想を広げることができたら楽しくなりそうな気がします。
のりちゃんが庭で見つけた茶色の小びん。見ていると、顔や手足が出てきます。
茶色の小びんちゃんが何者であるのかわからないですが、びんの中の砂が魔法の砂であるところが魅力的でした。
息子も、こんな砂があったらどんな魔法をかけてもらおうかなと思ったようです。
絵がふんだんに入っているし字も大きめなので、幼年童話としておすすめです。
ファンタジーの入り口の作品としてもいいのではないかと思いました。