学校でうんこをすることは、子どもたちにとって大きな問題です。私もなるべくうんこはしなようにしていたとおもいます。生理的な現象なのだから、恥ずかしがらなくて良いと思うのですが、この『うんこいってきます!』に書かれているとおり、うんこに行ったことがばれると、からかわれたり、いじめられたりすることがあるんですよね。
この絵本の主人公のように、さりげなく「うんこいってくる」って一度言ってしまえば、次からは気持ちが楽になると思うのですが、果たして現実はどうなのでしょう。
本人にとっては切実な問題なので、意外と「うんこいってくる」と言えるまでの道程は長いかもしれません。
少しでもこの本を読むことで、子どもたちが解決のヒントをつかんでくれると良いと思います。
ただ気をつけて欲しいのは、何の考えもなく、先生がこの絵本を読んだだけで終わらせてしまうと、状況を悪化させるだけのような気がします。綿密に指導案を作っておく必要があると思います。
見返しには、たくさんの料理の絵。おそらく給食のメニューなんでしょうね。子どもたちが、学校のトイレでうんこがしたくないがために、給食のお変わりを我慢しているとしたらかわいそうなことです。
そしてさらに裏表紙には、「うんこヒーロー」のコスチュームが解説されています。なかでも「うんこキャップ」と「トイレットマント」が良いですね。大人の私も欲しいくらいです。
是非、先生に「うんこヒーロー」になってもらいたいものです。