大好きなドン・フリーマンの作品なので読んでみました。
1976初版の作品で、珍しく邦訳も同年にされています。
ドン・フリーマンは、1978年没ですから、本当に晩年の作品ということになります。
原題は、「The Chalk Box Story」
いつも同じ大きさの絵本だったので、少し小さめのサイズは意外というのが第一印象です。
お話は、8色のくれよんが、箱から出て絵を描いていくというもの。
左ページに文章、右ページのくれよんが描いていく絵があって、少しずつ変化していきます。
パラパラ漫画のように変化が楽しめると言えば良いでしょうか?
その描く絵が、実にドン・フリーマンらしい暖かい絵で、見るだけで心をほのぼのとさせてくれます。
くれよんの描く絵にも、ストーリーがあって、最後にはハッピーエンドで終わるという趣向も洒落ていると思います。
決して派手な作品ではありませんが、安心して読み聞かせをすることのできる良質な絵本としてオススメです。