村上康成さんの「いただきまーす!」シリーズの一冊。
「にわとりさん
むねにく
ももにく
てばさきにく」
と、いきなり、にわとりさんが、各部位の肉になるという衝撃的な書き出しです。
ももにくに、足がついているのが妙にリアルで絵本なのにどうなのか?と思ったのものの、村上康成さんのデフォルメが絶妙で生々しさがないのが凄いところです。
しお、こしょう、にんにく、しょうが、レモンじるを揉み揉みして、小麦粉をまぶしてとどんどんからあげを作る工程が続きます。
シンプルな工程が、リズム感よく綴られています。
それだけだと普通の絵本ですが、そこは村上康成さん。
他の「いただきまーす!」シリーズのたまごやきくん、おむすびくんと一緒にピクニックに行くというエンディングになっています。
村上康成さんのほのぼの感を、存分に堪能できる作品として、オススメします。
文章が少ないので、2歳前後位から読み聞かせが出来る絵本で、食育にも役立つことでしょう。
3冊とも読まれることをオススメします。