おばあちゃんちへリンゴを届けるお使いを頼まれたぼく。自転車に乗って、リズムにも乗って、軽快に読み進められるストーリー。タイトルから歌っているように軽やかです。
“うれしい たのしい おつかいは いろんな ぼうけん まってるよ”
“どんどん すすめ ぼくの じてんしゃ”
モノトーンの中に、ぼくと関係するものだけが、リンゴと同じ“赤色”に描かれていて、目に飛び込んでくるようです。
一気に読めてしまいましたが、横で聞いていた息子が、「このカエルはいつからいるの?」聞くので、よく見ると見知らぬカエルが、自転車にくっ付いています。次には「りんごが足りないよ!」と言うので、自転車のカゴから落っこちるリンゴを追いかけたり、数えたり、戻っては何度も読み返しながら、『バムとケロ』のようだなと思いました。
“赤色”が強調された色使いは、『かさ』『ちょっとそこまでぱんかいに』『まよなかの ゆきだるま』などを連想して、久しぶりに読み直すキッカケにもなりました。
また、オームラトモコさんの『なんのぎょうれつ?』は、みなさんの感想を読むほどに興味をそそられて、読みたい本リストに入れて、読める日を楽しみにしています。