「ぼくがげんきにしてあげる」のトラとクマが可愛かったので、
この絵本も読んでみることにしました。
「ぼくがおうちでまっていたのに」のタイトル。
待っていたのはやっぱり、小さなクマでした。
小さなトラと小さなクマは、一緒に住んでいるんですね。
一緒に住んでいるので、家の中の仕事と家の外の仕事を
一日交代で分担していたようです。
ある日、外の仕事に出た小さなトラは、小さなブタに出会います。
積極的な小さなブタのペースに乗せられ、すっかり仕事を忘れて
遊んでばかりいるようになってしまった小さなトラ。
そのうち、小さなブタの家で過ごすようになってしまい・・・
今回も、優しい小さなクマは健在です。
分担した仕事もしなくなり、家に帰ってこなくなった小さな
トラを心配して待ちつづける小さなクマ。
友達だから。小さなトラの良いところをたくさん知ってるから。
だから、きっと小さなクマは待っていたんだね。
小さなトラが小さなクマのことを思い出してからの後半は、
小さなトラの小さなクマへの思いがいっぱいにじみ出ています。
ブタとの出会いで気持ちが移ってしまうトラの心理、それでも
信じて待ちつづけるクマ、後半、実は遊んでくれるなら誰でも
良かった小さなブタの性格もわかったりして、トラは自分の
本当の友達は誰かということを悟ります。
友達という関係を考えさせるこの一冊。
なんだか大人向けの絵本のように感じました。
絵は可愛いんですけどね。いろいろ考えさせられました。
トラには、クマにきちんと謝って欲しかったな。
それさえも許してしまう小さなクマは、優しすぎます!