▼ 絵本とあわせて欲しい♪「からすのパンやさん」や「だるまちゃん」、「どろぼうがっこう」など。 >>かこさとしグッズはこちら
山また山の村はずれにあるおかしな「どろぼうがっこう」の話・・・どろぼうの学校?
そう、もう子どもたちはこのキーワードだけで目がキラキラしちゃうはずです。 だって、どろぼうが学校で何を教わるのでしょう。 先生はどんなどろぼうなのでしょう。 生徒たちはどんな様子なのでしょう。
どろぼうがっこうの校長先生は、世にも名高い「くまさか とらえもん」先生。 くまさか先生はあるとき授業の終わりに宿題を出します。 「明日までに何かどろぼうをやってこい。」 「はーい。」「へーい。」「ほーい。」「わかりやしたー。」 可愛い(?)生徒たちは、返事をして帰っていきます。
翌日。さて、どんなどろぼうをしてくるのかと思いきや。 自分のうちから取ってきたとか、ありのたまごをどろぼうしてきたとか・・・ とんでもないどろぼうばかりで、くまさか先生はかんかん! でも、すぐににっこりしてこう言うのです。 「明日は隣村まで、みんなで遠足にいきます。」 どろぼうが遠足、つまり!?
ぶっそうだけど、愛嬌があって。 ちょっぴり怖いけど、かなりお間抜け。
こんなおかしなどろぼうがっこう、ありえないから面白い。 予測がつかないから引きこまれちゃうのです。 1973年の発売以来、ずっと子どもたちを喜ばせ続けているこの絵本。 かこさとしさんの代表的な作品の一つでもあります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
まぬけな校長先生と生徒たちの世にもおかしなどろぼう学校の話。ある真夜中、みんなは町で一番大きな建物にしのびこみました。
運動部に入部して、先輩から「歌舞伎!」と呼ばれているわが息子。
確かに太くて濃くてひどい曲ッ毛です。
ちょっと伸びると、歌舞伎の演目「楼門五三桐 」の二段目返し〈南禅寺山門の場〉の「「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。・・・」の、石川五右衛門の月代がぼうぼうに伸び切った髪型の“大百日”そのもの(笑)。
それならとこの絵本を図書館から借りてきて、久しぶりに開いて親子で大爆笑。
「ぼくの“歌舞伎”は石川五右衛門のヘアスタイルか〜」
そうそう、そしてこの「どろぼう がっこう」の校長先生のくまさかとらえもん先生も五右衛門ヘアー。
リスペクトしているんでしょうねぇ〜。
それにしても、愉快なお話。
原案は1960年。初版が1973年。
けれどお話の面白さは、少しも色褪せていない。
どこか抜けている生徒とあまり変わらぬドジな校長先生。
どろぼうがっこうで出される宿題はもちろん泥棒。
さて、生徒たちのできは、・・・。
最後のおちは、小さいお子さんにうけること間違いなし。
小学校の低学年のお話会でも喜んでもらえそうです。
息子は「やっぱり 面白いよね。絵が好きだな〜」って、くまさかとらえもん先生の頭を撫でていました。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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