私も小さい頃に読んだ記憶があります。
絵本にはあまりない、ちょっと不気味な雰囲気を漂わせている絵がとても印象に残っていました。
改めて読み返してみると、絵だけではなく、文章も独特。
昭和の匂いプンプンながらも、現代に通じるシュールな魅力があります。
私自身の記憶に残っているのは顔つきパンの上等パンと最後の地図。
そして娘が食いついたのも、やはり同じところでした。
今も昔も、子どもの心を捉えるところは一緒なのですね。
そしてやはり、時代を超えて子どもの興味をそそる優れた絵本なのだと思います。
ちょっと長めのおはなしだし、早口で読んだりゆっくり読んだりと、読み手はけっこう疲れますが、不気味な雰囲気に負けず、一度は手にとってほしい絵本です。