「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」、40年ぶりのスパゲッティ! シリーズ最初の、アッチ(おばけ)は他人の作ったお料理を、脅かして横取りするワガママな小さなおばけでした。そんなアッチも、いろいろな体験を経てみんなの人気者になりました。レストランは特製スパゲッティの愛好家で賑わっています。アッチシリーズ愛読者としては、息子の成長を喜ぶ親の気分です。
今回も、刺激的な冒険が待っています!ある日突然、スパゲッティが逃げ出して…おばけのくせに、怪奇現象に弱いアッチは、ショックをうけてスパゲッティを作るのをやめてしまいます。お客さんは大ブーイング。そんな中、外国へ行っていたエッちゃんが帰国してきて…
今回も盛りだくさんの、スピーディーで奇想天外な話に魅了されること間違いなしです。
シリーズ全体が、お子様ランチ(昭和)のような、素敵な物ばかり盛りだくさん。おいしいところばっかり提供される欲張りな作品群なので、どこから読んでも面白いのです。
でも、まずは最初に「スパゲッティがたべたいよう!」(第1作)を読んで頂きたい。最初の頃を知っていると、アッチの成長ぶりが分かって、より楽しめます。
それにしても40年間。アッチはおばけだから人間とは成長の仕方が違いますが、アッチの子どもや孫の世代と思われるようなおばけが出て来たりするなど、時間の流れを感じます。
エっちゃんは人間だから、もう少し年を取っていてもおかしくないけど、きっとおばけの作ったお料理を食べたから、若返り効果かなんかでみずみずしく、元気なままです。
ぜひ、私にもアッチのスパゲッティをください!
(このシリーズを読むと、大盛りスパゲッティを食べたくなるのが困りもの。ダイエット中の方はお控えください。)