友だちといっしょに暮らしたことは、ほんの数ヶ月しかありませんが、この絵本を読むと、またいっしょに住んでみたいなあって思えます。
性格も好みもちがう二人が一つ屋根の下に暮らすって、いろんなたいへんなこともあるかと思いますが、お互いを理解しあうことを忘れなければ、こんなに楽しいことはないですね。
とくにこの二匹のぶたくんたちは、一年間を別々のところで暮らします。そのうちに、お互いがその場で楽しみ、いろんな経験をし、そのなかで相手がいないというさみしさも味わうんですね。またいっしょに暮らそうという気持ちが強くなり、前よりももっと仲良くなれる。そんなよい結果をもたらした一年間であったと思います。
世界中をあちこちまわったトゥートくんからの絵葉書に、パドルくんだけでなく、読んでいる私達も心あたたまります。友だちとの間をとりもっている絵葉書という存在もこの絵本では重要な役割を果たしていると思いました。