バケツから飛び出したとんがり頭のひとしずくが水の旅へ…
よごれたしずくはクリーニング屋へ…
そこから病院、雲、川から海へ…そして水道経由で家に戻り…
水の循環がわかりやすく表現された科学絵本ともいえるけれど、
擬人化されたしずくの旅行記としても幼児から十分楽しめる…
堀内誠一による書き文字は挿絵の黒い輪郭線のタッチと
良く合っている…
しずくの女性言葉にはちょっと違和感がある人もいるだろう…
またテキストが一部七五調になっているのもリズムが取りにくく、
読みにくいともいえるので読み聞かせの時は全体の流れに沿って
読み変えてもいいと思う…
本来雨などの水滴は表面張力で扁平な球形になるはず…
とのツッコミもできるかもしれないが、それはまた別な話…