「きんぎょがにげた」 みんなの声

一度読んだら、どこに金魚がいるのかわかっているはずなのに、それでもいつも、「読んで」と持ってきます。わかっていても、自分で探し当てる楽しさなのでしょうか。だから、私もいつも大げさに、「どこにいるのかな。」とわからない振りをして読んでいます。そうすると、自慢げに「ここでしょ。」と言ってくる息子。楽しいひとときです。

もう、金魚がどこにいるのかわかってても、何度も読んで欲しがる本です。こちらも、わざと、緑の金魚を指差したり、お花を指したりして「これじゃないの？」とか言います。これがまた、わかっていてもおもしろいようです。最後のページで、たくさんのお友達の中にいるのを見つけた時は、大発見！！すごいところに気がついたでしょうとばかりに、得意げに「目のまわりが違うねんで。」と教えてくれました。そして、「さみしかってんな。」とも。この言葉には、親の方がびっくりでした。

　お部屋の中に逃げていった金魚を探す絵本。小さなお子さんにとって、このような探し物絵本は楽しいですね。絵で勝負するタイプの絵本は、絵の力がそのまま反映されるので作り手としても気持ちの入り方が違うのでは。デフォルメされた金魚が空中を泳ぎ、考えてみれば不思議な設定です。

文字を覚え、最近自分で絵本を読みたがる息子に文字数が少なく、カラフルで興味をひくようなという条件でこの絵本を手にとってみました。大成功！　自分で絵本を読み、隠れている金魚を探し、満足感と充実感を得たのでしょう。｢この本はいいぞ｣って喜んでいました。２回めは、私の声で読んでみたら、にっこり笑って、とっても嬉しそうでした。

金魚がつぎからつぎへと逃げていくんですよね。カーテンの模様になってみたり、キャンディーの中に逃げたり・・・。子供はページをめくるたびに「あっ！ここいた！！」とみつけては大喜びです。絵もかわいいし、いっしょにみてて楽しいですよ！

逃げたきんぎょが、いろんな所にかくれんぼ。カーテンの模様になったり、キャンディになったり・・・。
それを子供と一緒に「ここだ！」「あそこだ！」って、探すのが、結構楽しいです。
科白がほとんどないのが五味さんの絵本の特徴、そこがまた、いいんだな。
「ここだよ。早く見つけてよ」と、きんぎょになったつもりでこちらが声をかけると、子供は一生懸命探してくれます。
イマジネーションがものすご〜く広がります。
豊かな心を育ててくれる絵本の一つだと思います。

たくさんのきんぎょの中から一匹を探すページがあるのですが､当時2歳の娘が､「あっ、このきんぎょ笑ってる」とスマイル目のきんぎょを指差した姿が印象にある1冊です。本を買い与えるのは私で、ページをめくるぐらいでＯＫと考えていたので、子供の反応のよさに驚きました。ちなみにこの本は、保育科卒の友人（当時独身）に頂いたもので、友人を「本選びの達人」と褒め称えたところ、五味先生の本はいいよと言われました。6歳の娘は、折に触れ開き、例のページで手が止まっています。また、別の新しい発見をしたのでしょうか。

シンプルな絵探し絵本です。でも、お姉ちゃんも妹もふたりできんぎょをさして、「ここ！ここ！」と叫んでいます。すっかりどこにいるか覚えているのに、飽きないみたいです。それに、お姉ちゃんのほうは、「テレビの前」とか「カーテンのところ」とかだんだん言葉でいうようになりました。
最後のきんぎょさんがたくさんのページになると、「これがママで、ちいさいのがまどちゃんで（妹）・・・」といって楽しんでいます。文章が苦手な子供でも、すんなり入っていける絵本です。

上の兄達もあかちゃんの時から親しんできた本です。妹と見ていると、横からのぞき込んで「ここやでえ。」「ぼくがおしえたげる。」ときんぎょめがけて３人分の指が乱れ飛びます。妹はどうしても後れをとってしまい、なかなか指せません。ふう…。いくつになっても楽しい、みんな大好きな本です。

１〜３歳くらいのお子さんなら、絶対気に入ると思います。
五味太郎さんの明るい色使いと、逃げたきんぎょさがしがとても楽しい絵本です。金魚鉢から逃げた一匹の金魚が、部屋の中のいろいろな絵の中にかくれるのですが、パっと見ただけではわからないほど、上手にかくれていて、それをさがすのが、楽しくてしかたないようです。「今度はどこ？」と言うと、「ここ！」と子供が金魚のいるところを指さします。親子で飽きずに何度でも楽しめる、ステキな絵本です。