はじめてであうずかん(全5巻)の1冊。
題のけものですが、毛物の意とのこと。
なので、全身に毛があり、四足歩行する動物を取り上げているのですが、題名として一寸どうかな?という感があります。
「動物」くらいの方が良かったのではないでしょうか?
この手の絵本だと、薮内正幸さんの作品が思い浮かび比較してしまいます。
薮内さんの毛並みまでも一本一本丁寧に描いた精緻な絵は、絵本から飛び出さんばかりのリアリティに溢れたもの。
いつも、その質感に圧倒されてしまうのですが、それに比すると、この作品は絵自体が少しデフォルメされている気がします。
少し、動物達が太っているので、逆にその分、小さい子供にとっては親しみ易いかも知れません。
犬、猫から始まるのですが、その後が家畜。
〇〇のけものと言ったカテゴリーに分けて、図鑑のような見せ方をしているページがふんだんにあるので、動物園に行ったような楽しさが味わえると思います。
ただ、カテゴリーの設定の仕方や、けものを始めとするネーミングに、一寸違和感があり、もっと目線を下げた方が、より親しめると思いました。