3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。子供にとってのたからものって大人の目からみると案外つまんないものですよね。石とか紙ふぶきとかみかんの皮とか。でも、それぞれに大切な思い出が詰まっている。その思い出を思い出させてくれるのがたからもの。だからつまらないけど、捨てることなんてできやしない。子供の気持ちを大切にしてやりたいと思いながらも、「がらくた」がどんどんたまっていくのは困る・・・。
一方、よくよく考えてみると、親にもたからものがたまっていく。ファーストシューズなど、ファースト○○。赤ちゃんが生まれて、最初に○○したものがすべてたからものになって大事にしたくなる。これが親心。うちもそういえば、クリスマスツリーになぜか靴下が飾ってある。お宮参りにはかせた靴下。その翌年、初めてはいた靴下。こういうのが親にとっては宝物。どんどんたまっていく。
そういうことを再認識させる絵本です。子供によって、モノにたいする思い入れが強い子は、たからものが溜まってしまいやすいのでしょうが、うちの息子はあまりモノに固執しないので、モノは多くありません。なので、この絵本に感情移入することはありませんでした。私のほうが、たからもの、少し整理しようかなと思ったくらいでした。親のほうがじーんとくる話ですね。