入園したばかりの娘と一緒に読みました。
おかあさんカンガルーが言います。
「あなたもずいぶん大きくなったわ。そろそろ自分の足で外にとびだして」
このセリフを読んだとき、娘の表情が変わりました。とっても真剣なまなざしになったのです。
娘を抱っこするたびに私が「重たくなったね~。大きくなったから、もうスリングに入れないね。」などと言っていたので、今の自分とこのカンガルーの子どもが重なったのだと思います。
「じぶんのあしで とびだして」というところが、決して突き放さないお母さんの優しさを感じます。
まだまだ甘えたい時期に広い世界にとびだしていく勇気をもつことは簡単なことじゃないよねってあらためて思いました。
おかあさんの温かいふくろからとびだしていったカンガルーの子どもにかけたひとこと・・・
「あんまり遠くまで行かないのよ!」
それでも子どもはどこまでも走っていく・・・
入園した娘が一度も泣くことなく幼稚園生活を満喫していることに、嬉しさとともに淋しさを感じている今の私と重なり、うるっときてしまいました。
入園の時期にぴったりの絵本です。