2009年度「第16回 いたばし国際絵本翻訳大賞」の英語部門の最優秀翻訳大賞の翻訳が、出版に至ったものです。
主催しているのは、東京都の板橋区立中央図書館。
実は、私も今年こそは翻訳本を出版にこぎつけるんだと意気込んで、応募したのですが、敢え無く落選しました。
翻訳を読むと成る程と納得するばかり。
原題は、「Evil Weasel」なのですが、それを「いたちのイジワリッチ・イタッチ」と訳しているのですから、この時点で落選は決定的だったと思わざるを得ません。
お話は、金持ちのイタチ君が、パーティの案内状を送るところから始まります。
待てど暮らせど誰も来ないので、イタチ君が案内状を送った動物達にその理由を聞いてまわります。
その底意地の悪さに辟易としているというのが理由です。
底意地の悪さは、一寸ウィットが効いていると思えなくもないのですが、やられた側にとっては、たまったものではありません。
それからは反省するという展開で、オチも一寸捻ってあるのですが、憎めない感じがしました。
文句なしに楽しめるというところまでは行きませんが、それぞれのエピソードはなかなかユニーク。
イタチ君の何か企んでいる目つきは、なかなかのものだと思います。