赤羽氏の描く世界はとても幻想的で、なおかつ迫力に満ち、馴染みのある昔話でも、まったく違った楽しみ方ができます。この民話もその1つ。有名なお話ではありますが、独自の雰囲気があり、子どもも大人も楽しめます。
娘は、こぶじいさまと鬼たちが踊りながら歌う歌がおもしろかったようで、日本的なリズムと、不思議な言葉の響きを楽しんでいます。そして、気をよくした鬼たちが、こぶじいさまのこぶを、「ぼすっ」と取ってしまう場面では、目を真ん丸くして驚いていました。さらに、もう1人のこぶじいさまが、こぶをつけられてしまうと、「Jだったら、べ~ってやって逃げちゃうよ!」と、ベッドの上で立ち上がって意気込んでいました。
はじめて読んだときの反応はよかったのですが、2回目以降、積極的に読みたがることはなかったため、☆4つとしました。