表紙を見て、まず息子が言ったのは「あ!てがみをくださいのカエルだ!!」
本棚から「てがみをください」を引っ張り出して見ると・・・確かに似てる!きっとその後のかえるの話だね、ということで我が家では落ち着きました(笑)
村上勉さんというと、佐藤さとるさんの「コロボックル」シリーズが有名で、この絵本も「星からおちた小さな人」を連想するお話でしたが、なんといっても村上さんが挿絵だけでなく、文章も書かれたとあって、興味津々で読みました。
字が小さめで長いので、児童書のような感覚でしたが、村上さんの美しい挿絵を全ページカラーで読めるという贅沢、やはり絵本ならではの作品だと思いました。
お話は、蝶が飛ぶのを見て、自分も空が飛びたくなったかえるは、色々研究したり、体力作りをしたり、実際に羽根を作って飛行に挑戦します。
一度失敗しても、あきらめず、第二号を作り、そして更に上手に飛ぼうとするかえるの姿に、息子も何かを感じ取ったようでした。
お話の面白さは勿論、挿絵の色彩の美しさ、研究所の中の貼り紙も面白くて、細かいところまで楽しめる素敵な絵本です。