お話し会で読みたいな〜って、思った一冊です。
こぎつねルルが、歯が一本しかないおじいちゃんに、たずねます。
「おじいちゃんの歯は、むかしから ずっと 一本だけだったの?」
ここから、おじいちゃんの若い頃の話が始まります。
“ハガネの歯”と呼ばれ恐いものなしの時代。
でも、一本目の歯を無くしたのは…。
二本目の歯を無くしたのは、おじいちゃんも?
もしかしたら、おじいちゃんはわかっていたのかも。
でも、自分より強い相手(獣)がいることを認めたくなくて「おばけ」って、ことにしたのかな〜。
これだけでも笑えるのに、“歯ならびしっかり食欲もりもりクラブ”の会員に推薦され、その後の大宴会。
息子は、宴の後のお話にゲラゲラ。
終盤にもう一回大笑いのおちがあり、読んでいて飽きさせません。
深い読み方をすれば、「歯を大切に」とか、「老いるとは…」とか、「くりかえすいのち」なんて、サブタイトルがつきそうですが、楽しく読みました。
お孫さんにおじいちゃんおばあちゃんが、読んであげるのも素敵な時間になりそうですね。