グリムの『七わのカラス』はとても有名なお話の1つですが、
今まで、絵本でこの作品はホフマンの描いたものだけだと思い込んでいました。
最近ちょっとワイルドスミスにハマっていて、この人も『七わの…』を描いていることに興味を持ったので探してきました。
確かホフマンの方では、ガラスの山でカラスの兄さんたちと一緒にいるのは、“小人”だったと思うのですが、ワイルドスミスは“番人”として登用します。
役柄的には確かに「ガラスの山」の番人だと思いますが、
グル無のお話の物語的なおどろおどろしさから、自分が今まで感じてきた雰囲気と、このワイルドスミスの描いた王子様のような道化師のような姿の番人は、「……?」でした。
主人公の「女の子」の衣装もすごく現代的に描かれていて、赤いセーターにオーバーオールを着ていました。
これはこれで、ワイルドスミスの世界と思って読めば、問題ありません。
原作のグリムの世界とはまた全く違った印象のお話に思えますが、ワイルドスミスならではの色鮮やかな世界を楽しめます。