馬場先生の作品は、色使いが優しくゆったりのんびり気分で楽しく読めます。
ねぐらを探す山男がきつね森の入り口で、兵士に化けたきつねの集団に襲われそうになります。
馬場先生の作品にしては、物騒なお話だ事と読み進めると、なんと殿様相手にこの秋大戦争をするそうです。
戦争やら要塞やらという単語にドキドキしながら読みましたが、なんでこの戦争をする事になったか、のところで大笑い。
寒がりな殿様の横暴にも困ったものです。
それにしても、どんな状況でも飄々とした山男の動じぬ様子が愉快!愉快!
軍事訓練や要塞づくりの傍ら、なんで大根づくりを始めたのかしら?と思ったら、なんともお話がまあるくおさまる伏線でした。
一人読みもできるようになった6歳の頃、息子が楽しんだ一冊です。