話題
たべもののまちABCity

たべもののまちABCity(小学館集英社プロダクション)

A〜Zのたべものでできた世界で一番おいしそうな街。おいしくてかわいい、ふしぎな街を一緒に探検しよう!

  • かわいい
  • 学べる
  • 全ページ
  • ためしよみ

はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし」 アダム&デヴさんの声

はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし 作・絵:ジョン・バーニンガム
訳:神宮 輝夫
出版社:童話館出版
税込価格:\1,540
発行日:1999年
ISBN:9784924938922
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,435
みんなの声 総数 5
「はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • 世のなかって、ほんとうにふこうへいだ

     1965年が初版のバーニンガムさんの作品です。
     ガンピーさんシリーズとは、異なった画風も魅力的です。

     イギリスで馬車が荷物を運んでいた頃のお話しです。
     “馬車馬のように働く”とよく言いますが、馬のハンバートは鉄くず集めのファーキンさんと朝早くから働いています。
     ファーキンさんが立ち寄る食堂の近くに、ビール工場の馬がたくさんいます。
     彼らの優遇ぶりを自慢され、ハンバートのもらす言葉が印象的です。
     〈世のなかって、ほんとうにふこうへいだ〉

     社会の階級制度が、明確でシビアな時代の終焉前でしょうか、馬までもがこんな言葉をはいています。

     方々を放浪し、様々な職を経験し、社会の貧しく決して華々しい光の当たることのない人々の生活を目にしたことのあるバーニンガムさんの鋭い視点だと思います。
     しかし、ここに描かれている人々は、皆誇りを持ち力強く生きています。
     
     ハンバートにとっては、またとない幸運が。
     ハンバート自ら躍り出て手にします。
     市長が伝統を重んじ、馬車でのパレードにこだわるところも面白い。
     また、そのこだわりのためならば、たとえどのような荷車にでも乗ることを厭わない姿も、貧しい階層の人々にとっては嬉しい事だったのでしょう。
     何せ、ロンドンの町は、あらゆる階層の人々で成り立っているのですから。
     そのことを心得た良識ある立派な市長さんだと思います。

     市長によって働く馬の願いである「休日」が作られ、ハンバートの老後も保障され終わっています。
     まさに、労働馬のサクセスストーリーですね。

     扉絵前の、献辞を読むと、日本版のタイトルがこのようになったのが理解できます。

    投稿日:2010/04/18

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし」のみんなの声を見る

「はたらくうまのハンバートとロンドン市長さんのはなし」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / ぐりとぐら / はじめてのおつかい / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / じゃあじゃあびりびり / だるまさんが / おつきさまこんばんは / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • ゆきのひ
    ゆきのひの試し読みができます!
    ゆきのひ
    出版社:佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!
    くすのきしげのりさんと、いもとようこさんが贈る、雪の日の心温まるおはなし。


人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.5)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット