美しい表紙に魅かれて手にとりました。
でも、まじめなお話を予想したらしい息子達(私もですが)は気が乗らず、
初めは私一人で読みました。
そしたら、いい意味で予想を裏切る、楽しくてちょっとシュールなストーリー。
一生懸命になればなるほど、どうにもならない状況にはまっていく動物たちがもうおかしくて、
肩をプルプル震わせて読みました。
落ちてきたお月さま。
誰かに見られたら、月を泥棒した罪で牢屋に入れられちゃう!と思いこんだリスは、
ハリネズミとヤギも巻き込んで、お月さまをどこかへ動かそうと奮闘するのですが・・・
動物たちの動きや表情が生き生きと伝わるリアルなデッサンが魅力的。
牢屋の場面では、そこここにクスッと笑える箇所が描きこまれています。
その後、私が何度も読んでいるのを見た息子達が読みたくなり(そういうものですよね)、
改めて読み聞かせました。
子どもには少し難しいかなと思い、迷いつつも
見返しに描かれた「黄色いもの」や、
リスが想像する牢屋のページは少し言葉を足して読みました。
牢屋の場面になるとクックッと笑い声が漏れ、楽しんでくれたみたい。
大人向けな絵本かなとも思いましたが、
この楽しさを子どもにも伝えてあげたいなぁ。
広い場所での読み聞かせというより、
家でゆっくり読むのがおすすめです。
あれ?と思ったら、見返しと裏見返しを見てくださいね。