みんなと違うことは、悪いことではない、違っていてあたりまえなんだということがテーマであることが、とてもわかり易い話だと思いました。末娘にもすぐわかりました。
それは良いのですが、兄弟と違うスポッティに対する母さん兎の扱いに、娘はショックを受けたようでした。一人だけお出かけできない上に、みんなが帰って来るのは夜遅く。あまりにもひどすぎます。
私は、「ちゃいろのもようがあるから おじいさんが おまえをきらうとこまるし・・・・・・」という、かあさん兎の言葉に、主体性のなさや、目上の人へのおもねりを感じて、怒りながら読んでいました。おじいさんがスポッティをきらったら、かばってあげるのが、おかあさんの仕事であり、愛情であると思うのですが。
この本、原作は50年以上も前の作品のようです。そのことと作者がイギリス人であることを考えると、かあさん兎の対応も仕方がないのでしょうか。