誰でも知っている日本の昔話が読みたくて、手に取りました。
「よく働いて飯を食わない女房が欲しいもんだ」という欲張りな男の
身の上に起きた怖〜いお話。
そんな男のところに、なんと本当に飯を食わない美しい嫁がやってきます。
「今に蔵に入りきらんくらい米がたまるぞ」と喜んでいた男でしたが・・・
このお話の見所はなんといっても、美しい嫁が大量のにぎりめしを作り、
鬼婆の姿となって頭のてっぺんにある大きな口で平らげるシーンですね。
子どもの頃に読んだのですが、未だにはっきりと覚えているぐらい、
印象深いシーンで、あらためて読んでみてもドキドキしますね。
正体を見てしまった男に気付き、鬼婆は風呂桶に男を突っ込み、
山に向かって走り出します。男にとっては、絶体絶命の大ピンチ!!
子どもの頃に読んだ時には気付かなかったのですが、これって
端午の節句絵本だったんですね。
「菖蒲」と「ヨモギ」が男を助けてくれます。
へえ〜、そういうことか〜。端午の節句の季節にあわせて、
子どもに読み聞かせてみようと思います。