この絵本を手にすると、子供の頃のおふろの思い出が甦ります。おふろの後に必ず母が読んでくれた絵本がこの作品でした。弟はあひるのプッカが大好きで、シャボンの香りに包まれて、ぽかぽかの体で母に抱っこしてもらいながら読んでもらいました。その頃、弟はちょうど絵本に出てくるまこちゃんと同年代。母もまこちゃんと弟を重ね合わせて読んでくれたのだと思います。
カラー版の「おふろだいすき」を見て、また違った世界が印象的でした。と言うのも、初版は白黒。確か鉛筆画だったと思います。今の版より小さくて、わたしの中ではセピア色の思い出の絵本、と言うのがピッタリの表現でしょうか。
今、息子と一緒に読んでも、やっぱりほんわか楽しい気持ちにさせられます。それぞれの動物たちの性格が魅力的で、何度読んでもまた読みたくなります。特に、おっとせいの作ったしゃぼん玉の割れる場面はどんなのかなー、と今でもわくわくしてしまいます。耳の後ろもしっかり洗わなくちゃ、と絵本のいろんな場面を思い出して、クスっと笑ってしまうことがよくあります。