アンニパンニから7つの風船をもらって
とっても嬉しいブルンミ。
さっそくルンルン気分でお友達に見せに行きます。
ところが、一つ割れ、二つ割れ・・・
そして最後に残ったたった一つの赤い風船を、
お友達のうさぎにあげてしまいます。
ブルンミは、なんて優しいんだろう。
もし私だったら、そして娘だったら、
最後の残った風船はきっと人にはあげられません。
そして、さらにもっと素敵なのが次のアンニパンニのことば。
「ふうせんはいつか、われるものよ」
自分があげた風船のうち6個割り、1個人にあげてしまった
ブルンミを、一言も責めなかったアンニパンニ。
娘とも、「ブルンミを叱らなかったアンニパンニは、素敵ね。」って
話しました。
私と娘の関係も、アンニパンニとブルンミのようでありたいものです。
一番最後のきれいな虹は、
二人のきれいなこころが作ったに違いありません。
そして、可愛いブルンミとアンニパンニだけでなく、
丁寧に描かれている道端の花や、お友達の動物たち。
作者のマレーク・ベロニカさんの暖かさ、子供への愛情が
ひしひしと伝わってくる優しい一冊です。