さかなを見た事がないウサギが、「さかなとは、いったいどんなものなのだろう?」という、大きな疑問を抱えて、ねこ、うし、かえる、すずめなどに、「さかなってなにさ?」と聞いて回る。 その答えが、答えたものによって、全く違っていて、ウサギの想像する魚は、とんでもないものになってしまう。そこで、海に入って、魚がどんなものなのか、実際に見てみる事にする。
娘が4歳半頃から、こんな感じの質問がかなり多くなってきた。そんなとき、私自身の知っている限りの知識を使って、説明するけど、娘の頭の中は、案外このウサギと変わらないのかもしれない。だからなのか、娘は、この本に出てくる、ウサギの想像した面白おかしい魚を見ても、笑いもしない。 余談になるが、このお話と全く逆の発想で描かれた本が、レオ、レオニの「さかなは、さかな」というお話。偶然でしょうけど、ちょっとびっくりしました。