地面の下に住むもぐらは、楽しいけれど何か物足りない…そんな毎日を過ごしていました。
ある日、美しい音楽に出会います。
それからというもの、もぐらはバイオリンを毎日練習するようになります。そしていつしか、たくさんの人の前で演奏することを夢見るようになるのです。
誰かが聴いているから美しい音楽を奏でるわけではなく、心を込めた音楽を奏でているから誰かに届く。
音楽だけではなく、すべてのことに当てはまるのではないでしょうか。
誰かの反応や見返りを期待した行動より、何気ない行動を他人は評価し、またそれによって心動かされたりするものだと思います。
絵本の表現力が最大限に生かされた作品だと思います。
まさに言葉と絵のハーモニー。
アメリカでは人気のある絵本だそうです。日本ではあまり有名でないことがとても残念…本当に素晴らしい絵本なのに。
私は図書館で借りてきて読みましたが、手元に置いておきたいので、購入しようと思っています。