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ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

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木々文庫

その他の方・30代・京都府

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木々文庫さんの声

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なかなかよいと思う ペッタン ペッタン ビロンビロンビローン。  投稿日:2012/01/03
おもちのきもち
おもちのきもち 作: かがくい ひろし
出版社: 講談社
連日おもちを平らげる2012年のはじまり。
今日も6つはいただきました。
年末におそば。年始におもちというのが日本人ならではの慣習。
それでは、おもち側のきもちとは!

あんこやきなこがくっついたさまはいとたのしく
わたしたちがおいしくいただいているおもちは、
おもち自身にだってやっぱりおいしい。
終盤のおもちのノビはなんともきもちよく、想像するだけで愉快。
タイトルの語呂音もまたよし。

惜しまれつつ亡くなられたかがくいさん名著の中で、
わたしにとっては一番はじめに出会い、一番印象に残る一作。
ぜひ年始に楽しみたい1冊です!おすすめ。
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なかなかよいと思う 目にみえる部分とみえない部分  投稿日:2011/05/12
じめんのうえとじめんのした
じめんのうえとじめんのした 作・絵: アーマE・ウエバー
訳: 藤枝 澪子

出版社: 福音館書店
ずいぶん前に開催されていた青山ブックセンターでの原田郁子ちゃん(クラムボン)おすすめ書棚で手に取りました。

普段から目にする地上に暮らす動物と、存在は知ってはいるものの実はこれまで目にはしたことのない動物。
また、さんさんたる陽を葉いっぱいに受け私たちにその姿を表す部分と、土の中で養分を吸い取りぐんぐん下へと根ざす私たちにはみえない部分を持ち、その両方で成り立っている植物。

ものの美しさやよさは、そこへ至るまでの裏舞台やその支えの証とまでは言わないまでも、動物と植物に限らずバックグラウンドの存在とそのバランスを思った一冊。また、土いじり時に感じられる諸々のよさ(土から這い出る虫や根っこに感じる生命力。匂い・手触り・冷たさなど)を彷彿させ、私にとっては気持ちのよい1冊。

動植物の営みと外と内をシンプルに描く、深くてむずかしくしていないのがいい絵本。
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自信を持っておすすめしたい 体験下さい!驚きと感嘆の衝撃が脳裏に  投稿日:2011/03/31
光の旅かげの旅
光の旅かげの旅 作・絵: アン・ジョナス
訳: 内海 まお

出版社: 評論社
明け方家を出発し街に向かい、月明りに照らされる家に戻るまでの情景を、天地逆さに絵本を戻り読みすることで出会う驚きと不思議と感嘆。

行きでは山に長く走っていた白い道が、帰りには空を引き裂く激しい稲妻として白く伸びている。また街から差し込む街灯りが帰りには空を駆け巡るサーチライトに、ほかにも立ち並ぶ街ビルのいくつもの窓は、帰りには夜空に輝く星の煌めきへと見事に豹変。

全編白黒モノクロームで描かれる光と影の世界は、読み手の想像力を掻き立て、一枚一枚の綿密に計算されたすべての絵に緊張感のようなものがみなぎっている。なかなか書店でふらりと出会うことの少ないであろうこの1冊だからこそ、手に取って体験してほしい!1度開いたときの衝撃は脳裏に刻まれます。
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自信を持っておすすめしたい 静かな笑いと穏やかな余韻。猫の可愛さ◎  投稿日:2011/03/30
にゃーこちゃん
にゃーこちゃん 作・絵: 高橋 和枝
出版社: ブロンズ新社
明け方まだ間違いなく眠たいだろう飼い主にはおかまいなく、お腹がすいたと枕元で喉をゴロゴロ、顔をぺろぺろ。構いたいときにはつれないくせに、ふいに気づくとぴたっと寄り添っているくらいのマイペースさが猫というもの。

顔はなかなか器量よしでもお腹のたるみが難ありのにゃーこちゃん。猫たるや猫らしくその気侭な素振りが心惹かれます。食べて、寝て、ひとりで遊ぶ。気侭なにゃーこちゃんが年老い、確固たる足どりで去りゆくまで。

朱色と藍色の濃淡という限られた色数で塗られた絵は、描かれすぎることがなく、淡々と過ぎゆく猫時間の独特な雰囲気を助長している気もする。

静かな中ににやっとほくそ笑み、愛しさから放出されるドーパミン。それなのに読み終えた後は詩を味わったように穏やかな余韻のある絵本。
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なかなかよいと思う ごく普通でいてすごく愛情溢れた幸せな日曜  投稿日:2011/03/28
にちようび
にちようび 作・絵: 山本 容子
出版社: 福音館書店
窓辺の陽射しとテーブルに並ぶホットケーキとミルクティかなにか。これが私にとっての日曜のほっとする至福のひと時。日曜日とは、こんな風に普段とは違うゆったりした時間を感じられる贅沢な一日。

この絵本の「にちようび」もゆったりと感じられる時間の流れの中、それぞれの存在が確かな愛に満ちている。ぼくにとっては、おとうさんがいて、おかあさんがいて、ぼくがいる。
おとうさんとおかあさんとぼくの満ち足りた時間。ごく普通でいて、すごく愛情溢れた幸せな日曜の情景。

こどもは、大好きなおとうさんおかあさんと時間を共にすることの嬉しさ、安心感、確信をこの1冊の中で共感、共有できる幸せな絵本。
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なかなかよいと思う 空のキャンバスに日々描かれる白い雲  投稿日:2011/03/28
新装版 雲のてんらん会
新装版 雲のてんらん会 作・絵: 伊勢英子
出版社: 講談社
外に出ると暖かさに頬は弛み、見上げる空が晴れやかな頃。広いキャンバスに現れる白い雲のかたちは、毎日面白いように姿を変える展覧会。

空の牧場にはひつじが(高積雲)、光のプランクトンには生物の浮遊が(青空)、おやすみ空にはうぶ毛みたいなおふとんが(つるし雲)。

この絵本を読んでから空をみると、雲から連想する物語やかくれんぼ探しなどで目的地への行き来さえもずっと楽しいものになりそう!
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自信を持っておすすめしたい あおむしくんが食べて食べて食べたら・・  投稿日:2011/03/28
くいしんぼうのあおむしくん
くいしんぼうのあおむしくん 作: 槙 ひろし
絵: 前川 欣三

出版社: 福音館書店
なんとも愛らしい風貌のあおむしくん、そのくいしんぼう振りたるや桁違い。あれこれ見境なくぺろりぺろり、どこまでもぺろりです。でもそのおかげで主人公まさおが戻ったときにみた家や景色は、一段と大切に思え違う風にみえたのでは。いや、それとも元々私たちはあおむしくんのおなかで暮らしていた?!話が終わった後の見返しの水色がそのまま空を彷彿させ、絵本が終わってからも想像力が膨らみ面白くなってきます。

物語の展開のよさや意外性はさることながら、頁をめくる度に目を奪われるのが前川欣三 さんの絵。なんとも味わい深い輪郭線に、遠近感や空間を感じさせる構図、そしてやや渋めに抑えられながらも場面展開に応じた功名な配色。そこにマットで水色のあおむしくんの動きが加わって、どの頁のどの一枚もなんとも気になる絵。私が好きなのは、ゴミに並ぶ人々、逃げる人々、村の歓迎、まさおをのむところでした!

こどもにおすすめするとしたら、こどもにはよく食べてよく育ってほしいから、こんなに素直にくいしんぼうのあおむしくんはみていて気持ちがいいです。
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