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なみ@えほん

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なみ@えほんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 「理不尽」を超えて  投稿日:2019/05/18
マリアンは歌う
マリアンは歌う 文: パム・ムニョス・ライアン
絵: ブライアン・セルズニック
訳: もりうちすみこ

出版社: 光村教育図書
 アメリカの素晴らしい歌手、マリアン・アンダーソンの歌手としての歩みを描いたノンフィクション絵本です。

 彼女の素晴らしい歌唱力、人々に与える感動。その一方、黒人であるがゆえに受ける差別、黒人を排除しようとする社会。この二つが同時に存在するとはなんという理不尽。人間の差別というのは、本当に根深いものだと思いました。ですが、それを超えて学び歌手としての道を歩むマリアンの努力、家族や周りの人の支援、彼女の歌を聞きたいという人々の行動、そしてコンサートの実現は大きな希望でした。「差別」よりも「真実」は強いと感じました。

 一貫して茶の濃淡を活かし丁寧にそして大きく描かれた絵、抑制のきいた文章。作者の方々の、マリアンの歌、生き方へのリスペクト、そしてマリアンを支持した人々へのリスペクトを感じた絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい グーテンベルクさん、万歳!!  投稿日:2019/05/18
グーテンベルクのふしぎな機械
グーテンベルクのふしぎな機械 作: ジェームス・ランフォード
訳: 千葉 茂樹

出版社: あすなろ書房
 絵本を読み終わり、思わず「グーテンベルクさん、万歳!!」と言いたくなりました。「ありがとう、あなたのおかげで本が読める♪」

 印刷技術の発明は、歴史を塗り替える偉業です。困難もたくさんあったことでしょう。でもきっと、彼はわくわくしてこの仕事にとりかかっていたに違いない。そして、出来栄えに満足したに違いない。絵本を読み、またグーテンベルクの美しい聖書の写真を見てそう思いました。そして、発明のひらめき、それを形にする技術、職人技、ものを作るときにいかに多くの材料と手順があるか。そんなことが大筋ではありますがわかりました。

 印刷技術や本への愛情と尊敬が感じられる丁寧に描かれた美しい造りの絵本ですが、描かれている人物に人間くささやユーモアも感じられ親しみがもてました。訳者である千葉茂樹さんのあとがきの言葉も同感することが多く良かったです。

 同じ訳者による「ユーゴ修道士と本を愛しすぎたクマ」(光村教育図書)も併せて読むとより興味深いと思います。こちらは印刷技術がまだなかった時代のお話です。
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自信を持っておすすめしたい 忘れられない ステキな季節の電話  投稿日:2019/04/12
コンタロウのひみつのでんわ
コンタロウのひみつのでんわ 作: 安房 直子
絵: 田中槇子

出版社: 復刊ドットコム
 山のふもとの小さな布団屋さんのおじいさんと、山に住む こぎつねとの友情物語。

 こぎつねのコンタロウは時々おじいさんに電話をかけるのですが、それは、とっても素敵な電話♪ たんぽぽや野菊など季節の花がコンタロウの電話機になります。そして風が通話のお手伝いをしてくれるのです。電話がかかってきたら、おじいさんはコンタロウに会いに出かけます。そして二人は一緒にお料理したり、食事を楽しんだりして仲良く過ごします。

 二人の微笑ましいやりとり、美しい季節の移り変わりが印象的でした。あわただしい日常を送っている そこのあなた、ひととき立ち止まって、五感でいろんなことを味わってごらん、コンタロウのように月や風や木、花、雲と友達になってごらん・・・と、だれかに耳元で、そっとささやかれたようでした。

 1983年初版の本ですが、2007年に「復刊ドットコム」のリクエスト投票により復刊されたそうです。きっと、たくさんの子どもたちの心に残っていた本だったのでしょうね。この可愛いお話が、たくさんの子どもたちに読まれ支持された、そのことを嬉しく思いました。
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自信を持っておすすめしたい あの、とうふ屋さんのおはなし  投稿日:2019/04/11
ねこじゃらしの野原
ねこじゃらしの野原 作: 安房 直子
絵: 菊池 恭子

出版社: 講談社
 安房直子さんの『すずめのおくりもの』という本が大好きです。谷あいの町にある豆腐屋さんにすずめが豆腐を買いに来るという可愛いお話なのですが、なんと、この豆腐屋さんが登場するおはなしが、他にもあることを初めて知りました。それがこの『ねこじゃらしの野原』です。短編が全部で6話。すずめやねずみ、きつね、木の精たちが、豆腐屋さんを訪れる、可愛くてちょっと不思議、ファンタジックなお話です。
 幼年童話です。一日一話、子どもさんと一緒に楽しまれてはいかがでしょうか。きっと素敵な時間になることと思います。
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自信を持っておすすめしたい チェコのクリスマス  投稿日:2018/12/20
クリスマスのあかり
クリスマスのあかり 作: レンカ・ロジノフスカー
絵: 出久根 育
訳: 木村 有子

出版社: 福音館書店
 ほっこりとした満足感のある とても素敵なおはなしでした。

 小さな男の子の小さな冒険と優しさ。彼を見守る大人たちのおおらかさと優しさ。男の子に心をよせて、ちょっぴりドキドキしながら読み進めました。

 チェコという遠い国のクリスマスの空気にひたれることも良かったです。お話も訳も挿絵も一体になって上質な本になっていると思いました。クリスマスプレゼントにいかがでしょうか?
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自信を持っておすすめしたい 夏と スイカと 幸せな時間  投稿日:2018/09/21
すいかのプール
すいかのプール 作: アンニョン・タル
訳: 斎藤 真理子

出版社: 岩波書店
 すいかのプールに入ったことはないけれど、さっくさっくさっくと足を踏み入れる感じ、タネをぽいっと取り除く感じ、ぴちゃぴちゃしたら、ジュースができるのもよーくわかって、まるで すいかのプールで遊んだことがあるような気分になりました。

 楽しい想像がどんどん膨らんでいく可愛くてステキな絵本でした。「夏の絵本」に外せない一冊になると思います。
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自信を持っておすすめしたい ぬるぬる べたべた ふわふわ  投稿日:2018/09/18
そらから ぼふ〜ん
そらから ぼふ〜ん 作: 高畠 那生
出版社: くもん出版
空から「ぼふーん」と落ちてきたのは大きな大きなホットケーキ!

 この絵本のように、バターまみれ、はちみつまみれになったり、ホットケーキの間で寝てしまったことはないけれど(笑)、その体感、わかるわかるという気分で読みました。手にちょっとついたことがあるバターやはちみつの感覚、指先でちょっと押してみたホットケーキの弾力の記憶がそう思わせるのでしょうね。

 そして最後は作者のねらい通り?ホットケーキが食べたくなりました。でもこのホットケーキは食べません。やっぱり怪しいもの。あ、でも ちょっぴりカケラを口に入れてみるかも・・・。
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自信を持っておすすめしたい しい子さんに注目。  投稿日:2018/08/08
こんとんじいちゃんの裏庭
こんとんじいちゃんの裏庭 作: 村上 しいこ
出版社: 小学館
 よかったです。読みやすく、かつ読みごたえがありました。

 中3男子の学校生活に対するもやもや、大人社会への不信、老人介護問題、命とは、などの大きなテーマが織り交ぜられた物語です。様々な問題が平行して描かれているにも関わらず、それらが不自然でなく、うまく一つの物語になっています。「どうなるんだろう?」と前のめりに面白く読みながら、主人公の悠君と一緒になって憤ったり悩んだりもしました。

 タイトルに「こんとんじいちゃん」とありますが、「混沌」としているのは、じいちゃんだけでなく、この世の中も同じだと思いました。きれいごとだけでは語れないこの世のあれこれ。でもすべてが悪でもバツ(×)でもない。そして、こんなややこしい現実の中にも、希望を見ることができました。こういうことを描くのは難しいと思うのですが、見事に描かれていると思いました。これから、村上しい子さんの作品に注目していきたいと思います。
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自信を持っておすすめしたい 「かたち」に魅せられた人  投稿日:2018/08/07
しぜんのかたち せかいのかたち ―建築家フランク・ロイド・ライトのお話
しぜんのかたち せかいのかたち ―建築家フランク・ロイド・ライトのお話 文: K.L.ゴーイング
絵: ローレン・ストリンガー
訳: 千葉 茂樹

出版社: BL出版
 建築家という職業、スケールが大きく、夢があって素敵だなと憧れます。

 偉大な建築家、フランク・ロイド・ライト。彼が天職とも言えるこの職業についたのは、お母さんの導きと自然とのふれあいがあったからだとか。母は偉大なり、と感じました。

 ロイドは積み木の形、積み木でつくる形、そして自然の中の様々な形を通して「形の中に形が隠れている」ことや「形の美しさ」を実感していき、自分でも形ある建物を建ててみたくなります。

 「形の中の形」って、どこかで同じようなことを聞いたなぁ〜と記憶をたどってみたら、北斎の絵の描き方がそうでした。天才が物事を突き詰めていくと同じようなことに行きつくのでしょうか。ロイドの仕事部屋に、北斎ではありませんが浮世絵が飾られているのも興味深いです。

 温かみを感じるこの絵本には、ロイドへの愛と尊敬を感じます。表紙をあけてまず目に入る見返しの絵から嬉しい気持ちになります。そして、絵の中にロイドの様々な建築物が溶け込むように描かれているのが面白いです。ロイドが自然の中に溶け込むように建物を作ったように・・・。
 
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自信を持っておすすめしたい 幸せになれて良かったね♪  投稿日:2018/08/02
子ネコのスワン
子ネコのスワン 作: ホリー・ホビー
訳: 三原 泉

出版社: BL出版
 ネコ好きの人におすすめしたい絵本。ねこちゃんの表情やしぐさが たまらなく可愛いです。

 ホリー・ホビーさんの身近にきっと子ネコがいるんだろうな。実話をもとにして描かれているのかな?そんなことを感じさせる絵本でした。スワンちゃん、いい家族に巡り合えて良かったね!
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