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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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なみ@えほん

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なみ@えほんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 訳文に惹かれました。  投稿日:2018/06/30
スウェーデン・サーメのむかしばなし 巨人の花よめ
スウェーデン・サーメのむかしばなし 巨人の花よめ 作: 菱木 晃子
絵: 平澤 朋子

出版社: BL出版
 民族衣装の赤色と青色が映える絵、そして子どもの頭と心にスッと入っていく訳文の優しい言葉が印象的な絵本でした。

 美しく優しい娘、チャルミが悪い巨人に見初められてしまいます。世界のあちこちに同じようなストーリーの昔話がありますね。チャルミは嫁ぐ条件として巨人に無理難題を突き付けるものの、巨人はそれらをらくらとくクリアしてしまうのでした。

 知恵を絞り 逃げるチャルミ、追いかける巨人。

 最後はもちろんハッピーエンドで、チャルミは助かり 村には平和が訪れます。でも一方で、チャルミを一途に想う巨人の恋心にちょっぴり同情もしてしまいました。そして、チャルミには、パパと仲良く暮らすだけでなく お似合いの素敵な若者とも出会ってほしいなぁ〜と思いました。北欧の風景、少数民族の暮らしなど、知らない世界にひととき身を置くことができました。
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自信を持っておすすめしたい ユニコーンの魔法  投稿日:2018/05/08
図書館にいたユニコーン
図書館にいたユニコーン 作: マイケル・モーパーゴ
絵: ゲーリー・ブライズ
訳: おびか ゆうこ

出版社: 徳間書店
 マイケル・モーパーゴさんは、私が信頼する作家さんです。今まで読んだどの本も、読みごたえがあり素晴らしかったです。戦争を扱った作品は苦手なのですが、モーパーゴさんの作品からは、戦争の悲惨さを超えて、未来への希望や人間の持つ力の素晴らしさが伝わってきます。

 この『図書館にいたユニコーン』には、「おはなし」や本の世界の楽しさ、素晴らしさ、そして言論の統制や戦火からそれらを守りぬこうとする人たちの命をかけた行動が描かれていました。読み終わり、静かな感動を覚えました。

 戦火から本を救い出す場面では、『バスラの図書館員』(晶文社)を思い出しましたが、訳者あとがきによると、実際に図書館の本を救ったロシア人司書の話を基に書かれたとのこと。世界のあちこちで同じようなことがあったのだと改めて知りました。

 この本は比較的大きな字で書かれていて読みやすく、文章もそれほど多くありません。本を読むことに慣れていない子どもさんにもおすすめできると思います。
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自信を持っておすすめしたい 親子は縁  投稿日:2018/03/30
小やぎのかんむり
小やぎのかんむり 著: 市川 朔久子
出版社: 講談社
 「親子は縁だ。・・・ただのつながりだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「愛とか絆とか、そこに意味を持たせようとするから、なんだかおかしなことになる。・・・ないものをあると仮定するからゆがむ。苦しむ」

 最後近くの、このタケじいの言葉が心に残りました。親子関係で悩んでいる、親である人も子である人も、このことを知っていればもう少し楽になれるかもしれません。親子の関係は、単純でいて実は難しいものだと思います。いろんな意味で。

 夏芽や雷太の傷ついている心が、田舎のゆったりとした空気と穏やかな人間関係の中で、温かく包まれている様子が良かったです。
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なかなかよいと思う 温かな空気感  投稿日:2018/02/21
青空のかけら
青空のかけら 作: S・E・デュラント
絵: ケイティ・ハーネット
訳: 杉田 七重

出版社: 鈴木出版
父と母を知らず、いろんな家庭を転々とした後、児童養護施設 スキリーハウスへやってきた姉弟、ミラとザックの物語です。

ストーリーの大きな流れは、児童文学にありがちなものかなと思いましたが、主人公のミラをはじめ子どもたちの心情が細やかに描かれているところが良かったです。

厳しい状況を生きる子どもたちの物語ではありますが、悪い人はでてこず温かい空気が常に漂う物語でした。特に、スキリーハウスのスタッフの子どもたちへの接し方に救われました。そして、やがてどの子の上にも青空が・・・。

素敵な挿し絵が印象的な本でした。
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自信を持っておすすめしたい 個性的な えかきさんたち  投稿日:2017/12/15
ペペットのえかきさん
ペペットのえかきさん 文: リンダ・ラヴィン・ロディング
絵: クレア・フレッチャー
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 絵本塾出版
 とても魅力的な絵本です。

 普通にストーリーの展開だけを追っても楽しいのですが、絵画や絵画史をちょっと知っている人が見返しから丁寧に見ていくと、「ほうほう」「なるほど・・・」と一歩深く楽しめます。

 著名な画家を思わせるおじさんたちが次々にでてきます。彼らがうさぎのペペットをどのように捉え、どのように描き、どのような絵が現れるのか?そんな画家たちの個性や風貌が面白い。

 さらにパリの街、モンマルトルのざわめきに心躍り、可愛い小さな女の子ジョゼットとペペットの関係に微笑ましさを感じた絵本でした♪どんな画家よりもペペットの魅力を一番ひきだせるのは、もちろんジョゼット!だったのですね。
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自信を持っておすすめしたい 「かぞえる」を超えて  投稿日:2017/11/11
いっこ さんこ
いっこ さんこ 作: 及川 賢治 竹内 繭子
出版社: 文溪堂
 数の本、数える本と思って読み進めましたが、読み終わって「なんか ちがうぞ」と思いました。

 言葉の「音」「リズム」の面白さ、がぐんぐんと迫ってきます。

 いっこ さんこ、いっこ さんこ、いっこ さんこ・・・。祭りの囃子のような、掛け声のようなものに捉えられました。

 そして、イラストの色、配色、形がおしゃれで素敵です。

 数、音、リズム、色、形が一体となっておしゃれで面白い世界を作り出していると思いました。音やリズム、色、形だけでも楽しめるので赤ちゃんも楽しめます。

 ただ、「いっこ、にこ、さんこ」と3まで数えられるようになったら更に楽しめると思います。とっても楽しめると思います。「さんこ」まで数えられるようになった幼い子どもさんや、日本語を学習し始めたばかりの外国の人と一緒に読んでみたいなぁ。
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自信を持っておすすめしたい ちっちゃいですけど、それが何か?  投稿日:2017/11/01
サイモンは、ねこである。
サイモンは、ねこである。 作: ガリア・バーンスタイン
訳: なかがわ ちひろ

出版社: あすなろ書房
 サイモンをはじめ 動物たちの表情に、すごく惹きつけられました。
 
 ネコ科の動物たちのしなやかな感じが、伸びやかな線で描かれているところも魅力的です。

 各ページの絵の構図、ページごとのメリハリもいいなぁ。

 そして ネコのサイモンが大きな動物たちに、「ぼくたち にていますよね」「それ ぜんぶ、ぼくも もってます」 「ちっちゃいですけど!」と、さらっと臆せずに言うところが、とてもいい。

 「そうか!」と納得したら、ちっちゃいサイモンを仲間と見なす大きな動物たちの柔軟性も さすがです。

 おしゃれでユーモアがあって、さらに可愛い!要するに、何もかもが良くって とても気に入りました。私的には満点。
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自信を持っておすすめしたい 自分の魅力を知る  投稿日:2017/10/28
マスク
マスク 作: 福井 智
絵: 林 なつこ

出版社: 童心社
 以前は「マスクといえば白」というのが当たり前でしたが、最近は色柄のあるお洒落なマスクも出てきましたね。

 おや? 切り株の上に、マスクが!

 自分の鼻が嫌いなブタさんが可愛いマスクを見つけて、そのマスクで鼻を隠そうとします。でも、他の動物たちが駆け寄ってきて、そのマスクを先にかけてしまって・・・。

 自分がコンプレックスを感じている鼻が、実は「かっこいい」と思われていたと知ったブタさんはびっくり。ありのままの自分が認められているって嬉しいですね。自分の魅力に気づくことの大切さと嬉しさが伝わってくる絵本でした。

 絵は、可愛さと親しみやすさの中に 味もあって、素敵な絵だと思います。遠目もきくので、読み聞かせ会でも読んでみたいなと思いました。

 見返しの絵も裏表紙も ストーリーの一部になっていて、とても楽しいです。お見逃しなく!
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なかなかよいと思う おつきさま、ありがとう♪  投稿日:2017/10/27
おつきさまのやくそく
おつきさまのやくそく 作・絵: いとう ひろし
出版社: 講談社
 「いとうひろし展」に行った娘が会場でこの絵本に出会い、「とても良かったよ」と勧めてくれました。

 一人でお留守番をする男の子のお話です。娘も共働きの家庭に育ち、寂しい思いをすることもあったと思うので、よけいに、この絵本に共感したのかもしれません。

 夜、お留守番することになった状況を、「しっかりしないといけません」と受け止めようとする男の子の健気さ、二人家族の男の子とお父さんの絆の強さが静かに伝わってきました。

 ひとりぼっちの寂しさを癒してくれる おつきさまの優しさに ほっこりとしたり、男の子とお父さん、それぞれのお月さまとの関わり方に他者への思いやりを感じたりと、読んで温かい気持ちになった絵本でした。おつきさまが話してくれた かえるのおはなしも、父子のお互いへの思いやりに溢れています。
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自信を持っておすすめしたい 図書館の使命を果たした人  投稿日:2017/10/25
バスラの図書館員
バスラの図書館員 文・絵: ジャネット・ウィンター
訳: 長田 弘

出版社: 晶文社
 イラクのバスラという町で、戦争の爆撃から、図書館の蔵書を守った図書館員、アリアさんのお話です。

 伝えられてきた人類の叡智、今、語られていること。そんな様々なことを残し、後世に伝えるという意義と、図書館の使命を実行に移したアリアさんには頭が下がります。アリアさんを助けた隣人や友人たちも素晴らしいです。激しい爆撃と砲撃で町が燃え上がる中、なかなかできることではないと思います。

 アリアさんは望みを捨てず、平和と自由の日がくると信じています。そしてその時まで図書館の本は守られていると、この絵本は締めくくられています。本が守られて本当に良かったです。

 『3万冊の本を救ったアーリヤさんの大作戦』という本が国書刊行会から2012年に出版されました。同じことを素材にした劇画ですが、最後のページには、アリアさん(アーリヤさん)が新しい図書館の設計と建築の監督をされています!
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