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自分のちっぽけさを追求してしまう。
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投稿日:2022/02/28 |
え、まだ?まだ引く?ここは現実?仮想?の連続です。
ズームアウトするたびに、この世界は本物なのか?絵画なのか?写真?デザイン?おもちゃ?と前のページと見比べながら眺めたり、最初からまた見返したり、後ろから逆に読み返したり。
色々な眺め方をしてみました。
何度見ても、俯瞰している側と思っているちっぽけな自分は、いったい誰の眼下に見下ろされているのだろうなーと思うと、不思議と愉快な気分になってきてしまいます。
「世界は入れ子 どこまでも続く合わせ鏡(中略)
自分自身さえも点景となる」という谷川俊太郎さんの文章にグッときました。
すごく哲学的な絵本!
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朗々と読み上げるとかっこいい本
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投稿日:2022/02/28 |
ちょうど世界情勢が不安定で、戦争なのか?とハラハラしているそんな時に読み始めてしまったので、地続きで国境を意識しながら暮らすというのは、そういうことかと別の国をも想像してしまいました。
そんなわけで、城壁のあっちとこっちでのやりとりを読む時は最高潮に緊張しました。
それにしても、ソンバーユー将軍の城壁前でのスピーチは心に迫るものがありました。よかった。絵の迫力もあいまって、なんだか映画のワンシーンを想像し、乾燥した空気や砂ぼこりまで感じてしまいました。
将軍の生き様がなんともかっこよくて、私もこんなふうに活躍して、そしてかっこよく老いて、仙人になったと言われてあれ?あの人は?と言われながら人間なのかよく分からない状態で消滅するというのも素敵だなと思いました。
文字数が多くて、子どもには難しいかなと思ったのですが、音読してみると、言葉が美しくてテンポよく読めるので、子どもたちも何んとなーく聞き入ってる様子。声に出してみると、とっても気分よく読み上げられる本でした。
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シェルパなしには登頂はありえない
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投稿日:2022/02/28 |
そういえば!と思い出しました。
登山好きの学生時代の友人が、お父様と一緒にエベレスト登頂にチャレンジしたことがあったんです。友人は登頂し、ご高齢のお父様は途中リタイヤでしたが、親子2人でと言いながら、いつも複数の人々に囲まれながらゆっくりと歩みを進めていたことを思い出しました。
「ガイドさんだよ」と友人は言っていましたが、つまりシェルパだったのですね。
ヒマラヤ登山は過酷な旅だなぁと友人のSNS投稿を見て驚きました。シェルパなしには無事に登頂を果たすことはできなかったと思います。
ポルパは山のふもとに住んでいると言っていましたが、ふもとの時点でかなりの高地ですよね。肺も足腰も技術も鍛え上げられた地元の人々の助けによって、世界一の頂上へ到達することができるのかと思うと、シェルパのお仕事は偉大なんだなぁと感じました。
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学校は子供が主役じゃなくちゃ!と改めて思う。
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投稿日:2022/02/26 |
9歳の息子と絵本をめくっていたら、まだ幼稚園にも入っていない3歳までもが「ボクはチョコがっこうがいい!!」と首を突っ込んできましたよ。楽しいことを見つけるアンテナ感度の良さ、子供には絶対に叶わないですね。
様変わりした学校でまいごになってしまった校長先生を、終始「めがねの赤ネクタイ」呼ばわり(笑)しながら、心配した子供たちがジェット椅子に乗って救出に行くというストーリーは、なんともユニークで目が離せなかったです。こうやって大人と子供がフラットな関係を築ける学校があったら素晴らしいよなーと羨ましくなりました。学校は子供が主役でなくてはならん!と改めて思ったりしました。
毎度のことですが、のりたけワールドは隅々まで読み落とさないようにしないと、細かいネタの笑い残しがあってもったいないので、板書の細かい文字も息子たちと繰り返し繰り返し読みました。
どのページの子供も生き生きと学び、めいっぱい遊んでいて、息子たちの居場所もこうであってほしいと願わずにはいられない、そんな素敵な絵本でした。
あと余談ですが、のりたけさんのねり消し作りに対する情熱は尋常じゃないなと思いました(笑)。さぞかし腕の良いねり消し職人だったんだろうと想像も膨らみ、同時代に子どもだった私も懐かしい気持ちに浸ることができました。
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こんたくんになりきって読んでいました。
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投稿日:2022/02/26 |
うちの3歳児は、お味噌汁のおあげさんを「おばけちゃん」と呼ぶので、こんたくんにとっても親近感を覚えたようでした。
そっちにいっちゃダメなのに!とこんたくんに声をかけながらも、「てんぐになっちゃった!」「おにおにって言ってる!」と笑い転げながら見守ります。
あまりに何度も読まされるので、9歳のお兄ちゃんにバトンタッチしたら、こんたくんの「おあげおあげおあげ」「てんぐてんぐてんぐ」というセリフだけをおいかけて読み合うという楽しそうな遊びをあみだしていて、聞いている私も笑ってしまいました。
この絵本を読み倒してしまったからなのか、おあげさんを「おばけちゃん」と呼んでくれなくなってしまった3歳。ちょっと寂しい気もするけど、この子におつかいを頼んだら、ちゃんと「はなのみち」を選んでくれるぐらいには成長してるのかな、と思いました。
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表紙の威力!子どもも大人も食いつきます。
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投稿日:2022/02/16 |
義母が、孫にハシビロコウのぬいぐるみを送ってくれるほどのハシビロコウ大好きおばあちゃんでして。私は最初「なんですかこの鳥は?」と思ったのですが、見れば見るほど愛着のわく顔で、子どもたちもすぐ「ハシビロちゃん!」と呼んで可愛がっています。
そんな我が家の子どもたちが、この絵本を気に入らないはずがありません(笑)
夕食後、3歳の息子に読み聞かせようとしたら、表紙を見て「おめめこわい!!読んで!!」と大はしゃぎ。それを見た9歳のお兄ちゃんも、「ぼくも聞きたい!」と駆け寄って来て、2人してもう1回!もう1回!と大賑わいの読書タイムとなりました。
私「今度こそ!うごくかなー−?!」
息子たち「うごきませぇぇぇん!!!!」
といった具合に、読み手と聞き手のキャッチボールが楽しめ、家族で笑い転げるひとときが過ごせました(気付けば後ろで夫も笑っていました)
翌朝「ハシビロちゃんのご本、ようちえんに持っていきたい」と息子が言うので、登園の際に「この本ご存じですか?」とお持ちしたところ、「え、なにこれ知らない!絶対おもしろいよね!!!」とこれまた表紙を見た先生方がすごい食いつきぶり(笑)
見ただけでクスっとなってしまうユーモラスな絵がなんとも言えぬ魅力のようです。その日さっそく読み聞かせて頂けて、園でも大活躍のハシビロコウさんでした。
年度末にクラスのママたちで先生にちょっとした贈りものをする習慣のある園で、何にしようかみんなで悩んでいたのですが、こんなできごとがあったため、満場一致でこの絵本を寄贈することに決まるという人気ぶりでした。
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わが家のだじゃれ王も認める面白さです。
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投稿日:2022/02/16 |
私が1人ニヤニヤしながら読んでいたら、我が家の9歳だじゃれ王が「どれどれ?」と覗き込んできました。
ことわざを私、対応するだじゃれを息子という分担で一緒に読み上げながら「なんでやねん!!!」「うわ、このお殿様こっちのページで凹んでるわ!」と細かくツッコミながら笑う、という非常に忙しい本でした(笑)
すごい数のだじゃれ作ってるよねー!と息子が感心しつつ繰り返し読んでいたと思ったら、「ぼくも作ってみたわ!『石橋をたたいて渡る・石バシンと叩いて割る』…どや!!!」と、鼻をふくらましてきました。
うん、さすがだじゃれ王。そこそこウマいぞ!
…と一旦は誉めたんですが、なんか違う。なんでやろ?と2人で頭をひねりました。その結果、やはりあの絶妙に笑える絵がないとダメなんだな!!という答えに行きつきました。どっちも無いと成立しない笑いなのだなぁと実感。
ツッコミどころ満載に仕掛けられたイラストが効いてる、とってもよくできただじゃれ本です。ことわざをたくさん知ってるお子さんと一緒に読むと楽しめますよー。
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答えのない問いに向き合える大人でありたい。
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投稿日:2021/12/07 |
色とりどりの炭酸水が吹き出る実験をする楽しそうなエイダの表紙絵を見て「それなぁに?!」と駆け寄って来たのは、我が家のなぜなぜ期真っ盛り3歳息子でした。あちゃー。これ絶対やりたいって言うやつやー!!!と私は冷や汗。
子供の好奇心というのは、時にやっかいで、時に愛おしい。
その探求の先に何があるのかを、暮らしの中で、一緒に実験したり調べたりしてあげられたら良いのだろう。うん、分かってはいるのです。でも、なかなかそういう気持ちや時間の余裕ってないよなぁと、エイダのご両親の姿を自分と重ねている私でした。
ひとりになってもエイダは、どうして?なんで?と深く考え、問いを生み出し続けます。私にも、知りたくて試したくて衝動を抑えられなかった子供時代があったことを、ふと思い出してしまい、なんだか胸が熱くなりました。
好奇心の芽を摘み取ることなく、共に悩んで、調べ、考察につなぐことこそ、大人のすべきことだとあらためて感じたワンシーンでした。
ネットで調べたり聞いたりすると、たいていのことは答えが分かってしまう昨今ですが、未知のウイルスに翻弄された私たち大人は、正解の分からないカオスの中を右往左往しています。
答えのない問いを見つけ、そこに挑む力というものが、いかに大切かを痛感している、まさにそんなタイミングで、出会えて良かったと心から思えた一冊でした。
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牛すじおいしいわぁ〜
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投稿日:2021/08/31 |
関西人としては、やはり牛すじの活躍(目立ち)っぷりを応援しないではいられない作品でした。
「ぎゃー、牛すじアカンやん!!」と大騒ぎしながら連結できない牛すじを応援するおでんしゃの読み聞かせは、子供もおとなも大笑いの一冊です。
3歳の息子は「これはなに?」とおでんのネタを1つずつ確認したがるので、素通りせずに、これはどんな味なんだろうな?ゴーヤって、お出汁と食べると美味しいから、きっとおでんもいい感じなんだろうなぁなんて私も想像しながら読んでしまいました。
それにしても、牛すじがおいしい(美味しいじゃないほう)です。
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あなたはそのままでいいと言われたように思う
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投稿日:2021/08/31 |
あなたはそのままそこに居たらいいと言われているような、そんな抱擁力のある作品でした。
絵画のような暮らしがなんとも素敵なのです。海の見える、天井の高いアトリエで、夢中になって大きな絵を描きつつ、親友の娘さんを預かる。小さな女友達を愛でながら、たまに大人っぽい会話をしたりして、本を読み、芸術を鑑賞し、料理をして、おしゃれして食事をする。アートはその生活の中で自然にアウトプットされて行く。海沿いのアトリエは厳しいけれど(笑)、私もこんな風に女性として熟成して行けたらと思いました。
アートに正解が無いように、人の生き方も実は正解が無いはず。
ゆったりと呼吸をするように、そのままそこに居たらいいと、主人公のおばあちゃんの佇まいが教えてくれるような気がしました。
物語もいいですが、美術品のような絵が印象的で、飾っておきたくなるような絵本です。
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