このユーモア溢れる絵本「宇宙人はいるのか?」は、子供たちだけでなく大人も楽しめる作品です。主人公の少年が、宇宙人を信じて遠い星へ冒険に出るというストーリーは、読者に夢と想像の力を与えます。小学生の息子とその友人たちと一緒に読んだ際には、彼らが少年のあきらめかけるつぶやきに「うしろうしろ!」と大声でツッコミを入れるシーンがあり、その一生懸命さがとても印象的でした。
この絵本は、宇宙人が実際にいるのかいないのか、という永遠の問いかけを投げかけながら、宇宙人が目の前にいるのに気づかない少年の姿を通じて、私たち自身も知らないうちに新しい発見に遭遇しているかもしれないというメッセージを込めているような気がします。世界10カ国で翻訳されていることからも、その普遍的な魅力が伺えます。
読み終えた後には、宇宙人の存在について、また日常に潜む不思議について子供たちや大人が一緒に考える機会を提供してくれる、思索深い一冊です。