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
マチアスくんは,ある日ちいさな白い機関車を完成させたが,工場長にとりあげられてしまった.がっかりして町を出ていったマチアスのあとを追って,ちいさな機関車のふしぎな旅がはじまる.

このお話、とてもきれいで、とてもキュートで、とても楽しいの。
最近、ビネッテ・シュレーダーの作品をよく読んでいるのですが、ピーター・ニクルとの作品は、不思議な雰囲気を醸し出していて、他の本にはないものがあるのです。
このお話では、マチアスくんの天才ぶりも好ましいですし、マチアスくんの作った小さい白い機関車の美しさや、鼻っ柱の強さ、内に秘めた思いの熱さも素敵です。
ガラス細工のような冷たい感触の絵なのですが、内容には、熱いものがあります。
そこが、一見アンバランスな様でいて、実はとてもいい味を出しているという絵本です。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳)
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