![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
中国からローマへと続くシルクロードのまんなかにある国、ウズベキスタン。11才のサブラトは、青の都ともよばれる美しい街、サマルカンドにくらしています。サブラトという名前には「人びとに尊敬されるように」という願いがこめられています。数学がとくいで、将来はお母さんのような観光ガイドになりたいそう。 600人があつまる結婚式や、おじいさん、おばあさんとの関わり合いに、家族や親せきとのきずなをなによりもだいじにするお国柄があらわれます。
将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの36巻目。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
中央アジアの内陸国、ウズベキスタン。イスラム教の古い礼拝堂が建ち、観光客が多く訪れるサマルカンドで暮らす11歳の少年の日常。観光ガイドのお母さん、技術者のお父さん、姉と弟と犬。土産物屋を経営するおばあちゃんなどの親類縁者が楽しく暮らしている様子は、まるでおとぎの国が近代化したような雰囲気だ。色彩溢れる日常と、白黒の制服でキリッと過ごす学校のコントラストが印象的な、豊かで明るく温かい人の雰囲気に魅了される。
親や祖父母などの親類に大事にされ、のびのびと育ったお洒落な少年の生き生きした表情もステキだが、シルクロードの歴史を感じさせる街並みに、自分の知っている生活と全く違う世界を生きている人たちが生活していると思うと、不思議な感じがする。同じ時代、同じ地球上にいるのに、全然違う考え方・感じ方があるというのが面白い。
なかなか中央アジアには行く事もないし、日本でお会いする機会の少ない人たちだろうから、珍しい体験ができたような気持ちになった。
特に、週末に親類が集まってパーティーをする場面で、民族楽器を鳴らすとおばあちゃんがいい声で歌い、お姉ちゃんが躍り出す、という人コマが忘れられない。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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