「おやすみ」
いやいや、全然眠くない。だって今日がおわっちゃう。自分のお部屋のベッドの上で、目をぱっちり開けて起きているのは、おやすみしたくないこねんこさんです。
「わたしを まくらに どうでしょう」
やってきたのは、まあるいあひる。うわあ、ふわふわでやわらかい。こねんこさんはあっという間に夢の中。立っているのは森の入口です。歩いていくと、おおきなきのこが言います。
「よろしかったら まくらに どうぞ」
ふくふくでいい気持ち。けれど元気なこねんこさんは、夢の中でもまだまだ寝たくないのです。パン屋さんや空の上、海の底や大草原。場所を変えながら夢のようなまくらに次々と顔をうずめていきます。夢の世界を飛び回るこねんこさん、最後にはちゃんと眠れるのかな?
最初から最後まで、ずっとふわふわでふかふかで、うっとり気持ちよさそうなこのお話。文は『はるとあき』の斉藤倫さんとうきまるさん。眠れなくなりそうなほど可愛いこねんこさんを描いているのは牧野千穂さん。嬉しい組み合わせから生まれる夢のような夢の世界。さあ皆さんも。寝られない夜には、こねんこさんと一緒にまくらを探す冒険に出て、それからゆっくり。
「おやすみなさい」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ねたくないねこ こねんこさんが夢の中
夜なのに、全然眠りたくないこねこのこねんこさん。窓から来たのは、まあるいアヒル。「わたしをまくらにどうでしょう?」いつの間にか夢の中。夢の世界を飛び回るこねんこさんは最後にはちゃんと眠れるのかな? かわいすぎて眠れない?夢のようなおやすみ絵本の登場です。
【編集担当からのおすすめ情報】 『はるとあき』『レミーさんのひきだし』の斉藤倫さん・うきまるさんコンビのお話に、『うきわねこ』『ゆきがふる』の牧野千穂さんの絵という夢のような組合せが実現しました。ねたくないねこ、こねんこさんのかわいい冒険(?)をぜひご堪能ください。
眠れない猫ちゃんも、何だか可愛らしくてすごく好きでした。子供たちにもこういったことってよくありますよね。大人でもたまに眠れなかったり。いろんな枕の登場に、なんだかどれも心地よさそうで、色々試してみたくなりますね。でも最後はやっぱり自分の枕が一番みたい。眠れない日に子供たちと読みたい1冊です。 (ピンクちゃんさん 50代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)
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