![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
子どもに伝えたいインドの昔話
あわてんぼうのウサギが、大きな音を聞きつけて、「世界が壊れた!」と思い込みます。森の動物たちは、大騒ぎ。そこに現れた森の王さま、ライオンが、「本当のことを自分の目で見極めることが大切だよ」と諭します。
昔むかし、おしゃかさまがライオンだったときのおはなしです。 インドの海の近くに、ウサギがすんでいました。ある日昼寝をしていると、「ドッダダッドーン」というものすごく大きな音がしました。ウサギは、びっくり仰天!「世界が壊れる−」と逃げ出しました。「死にたくない〜!」と走っていくウサギを見て、森の動物たちも大慌て。みんな逃げ出しました。 さてさて、本当に、世界は壊れてしまうのでしょうか? その様子を見ていたラインが、「どうして逃げているのか?」とたずねると、動物たちは、口々に「世界が壊れはじめたのです」と答えました。 世界が壊れる音とは、何だったのでしょうか?
ジャータカ物語とは、おしゃかさまの前世の物語です。おしゃかさまは、前世で動物など様々な生を受け、善行を積んできたから、偉大な仏になったと信じられています。そして、このジャータカ物語は、仏教の教えだけにとどまらず、人間としてのあり方が、寓話性豊かに語られているところから、イソップ、グリムなど世界の説話文学に影響を与えています。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
一見、説教臭くないけれどこの情報化時代にこそ必要な内容。
「情報をどう扱うか」という観点から、総合学習の時間にも使えそう。
一年生の2クラスに読み聞かせしましたが、それぞれ反応が異なりました。たくさんの動物たちが群れをなして逃げているシーンで盛り上がったり、「果物の実が落ちたくらいで、大げさな慌て方じゃない?」と冷静な発言をする児童がいたり。
思わず慌ててしまうシーンでどう行動するか、王さまのライオンをよく参考にしてほしいと思いました。 (だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子10歳)
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