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
いやなやつ、いるよね。なんでもできる、きれいなあのこ。きらいなあいつ。いじめっこ。これをかぶると、ひとをのろうことができる。だれにもひそむ心の闇を描き出す。
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怪談えほん14。
表紙に描かれているのはバラの花でしょうか。
だとすれば、その美しさに潜んでいる棘がテーマでしょうか。
静かな語りで進みます。
それは誰にもある感情に訴えます。
嫌で嫌いな人たちへの呪いの気持ち。
「あるよね」と問われれば、ドキッとします。
そして、そうなるための「おめん」が現れるというのです。
その時の高揚感、客観視できないのも、人間だから。
でも、その結果は言わずもがな。
不気味な余韻です。 (レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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