
長崎で3歳のときに入市被爆した竹下芙美さんは、被爆品や遺骨をたくさん収集してきました。小さな頭の骨のそばで赤いボタンが見つかったことも。被爆品から原爆のことを学んでほしい――芙美さんの願いを伝える写真絵本。

自ら長崎原爆を体験者の竹下芙美さんが追い続ける、原爆で亡くなった人たちの遺品収集を記録した写真絵本です。
1996年という、被爆から50年も過ぎて、長崎市の爆心公園の改新工事現場から多くの遺品が出てきました。
竹下さんはそれを収集して、広く伝えたいと個人活動されました。
一見平穏に見える地の、地面の下に今もなお原爆遺品が埋もれていることに衝撃を受けました。
竹下さんは、戦争を忘れないために、戦争を伝えるために、沖縄の地も訪れ、戦争を再確認していきます。
80歳を超えて、現在も原爆と平和を語り続けている竹下さんを知ることのできた本であり、平和への思いを強くさせられる本でもあります。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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