![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
大人も子どもも“名作を読もう” 安房直子+いもとようこ きつねの子に“ききょう色”に染めてもらった指先で作ったひし型の窓。その窓を目の上にかざすと、そこに見えたものは……?
真っ青な桔梗畑で子ギツネに出会ったぼくは、青く染めた指で作った窓のむこうを見せられる。そこには鉄砲で撃たれて死んだという母ギツネの姿があった。ぼくも指を染めてもらうと、昔好きだった女の子が見える。それから母や死んだ妹、焼けてしまった家も……。ずっと青い指でいようと思ったのに、帰宅したぼくは、うっかり手を洗ってしまう。
真っ青な桔梗畑で子ギツネに会った僕は、青く染めた指で作った窓を見せられる。そこには死んだ母ギツネの姿が。ふしぎで切ないお話。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
知っているはずのお話でした。
他の方の絵本で読んだことのあるお話でもあります。
でも、この絵本にあふれる紫色に、何か別の世界を見たような気がします。
青いききょうの色でもなく、青く染めた色も紫色、色のマジックに見とれてしまいました。
それだけに指で作った窓から見える世界は、思い出をくっきり浮かび上がらせてくれるのでしょう。
他の何も要らなくなったような至福感は、無意識に手を洗ってしまったために消えてしまいました。
夢からさめるってこういうことかも知れません。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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