![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
新型ロボットのジップと、旧型ロボットのキャンディの恋は、叶うのか?恋するすべての人へ贈る、感動のクリスマス・ストーリー。比類なきモノクローム・エンターテイメントの傑作!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
新しいタイプのロボットと旧式ロボットの愛という、独特で不思議な設定ですが、何か諭されたような思いで読み終えました。
旧式ロボットのキャンディは、記憶容量が少ないため、新しいデータが入れば、古いデータは消えていくというのです。物忘れがひどくなるというのです。
キャンディが何だか年老いて見えました。
キャンディのことを心配して、新型ロボットのジップがサンドイッチ博士に相談したら、博士はとんでもない解決策を持ち出して、実行することになります。
今のキャンディの記憶を消去して、思い出の詰まったメモリと入れ替えた上で、新しいデータが入らないようにロックするというのです。
日々の出来事は明日になれば忘れられてしまいます。
なんだか認知症のことをイメージしました。
ジップの愛した女性は、そんな人だったのです。
でも、二人を繋ぎ止める奇跡をにしのさんは準備していました。
キャンディの絵日記です。
記憶は消されても、記録は手元に残ります。
眼から鱗のようなハッピーエンドに、感動しました。
とても大切なことを教えられました。
細かい線画で構成されているこの絵本、ちょっと見づらいことが難点ではあります。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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