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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
にしやんのところの犬・ごんすけが死にそうです。にしやんは元気がありません。ごんすけは、人のねんれいにするともう百さいぐらいのおじいさん犬です。ごんすけがいなくなるなんて。死ぬのはこわいけれど、どうやって死ぬのか、みてみたい気もしていました――いがらしくんは、にしやんのいえにいくことにします――。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
読書感想文の課題図書に選ばれた作品です。
低学年向けとあるせいか、一つの文章は簡潔になっており、読みやすいです。
心の動きを表現するような部分は多くなく、一見するといがらしくんとにしやんの行動が淡々と綴られているようにも思えます。
しかしながら二人の行動から、それぞれの心がにじみ出ているように感じられます。
その象徴となるのが、いがらしくんの「ごんすけは いつしぬの?」という言葉。
死んで欲しいと思っている訳ではなく、にしやんがごんすけを大事に思っているというのを知っている上で、それでも自身の興味が抑えられない。
二人の、ごんすけへの思いの違いが表れています。
だからといって、二人の心が離れている訳ではなく、にしやんとごんすけの関係を自分なりに解釈したいがらしくんは、にしやんに寄り添っている。
まだ幼い二人だから、自分の気持ちの表現が、行動に強く表れてくる。
そんな風にも感じられるお話でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子8歳)
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